「妙好人のことば」(梯實圓師)という本を紹介頂いたので、Amazonで注文したら、本日届いていました。
まだ一部ですが、とても読みやすい本でした。そして内容が本当に胸に刺さるといいますか、共感と言いますか、感じるところが多くありました。
大和の清九郎さん、おそのさん、おかるさん、庄松さん…何人もの方が紹介されていましたが、みな全く同じことを言われていると感じました。時代や境遇は異なっていても、本当に同じ景色をみておられる方々だと思いました。
ご信心は阿弥陀仏から賜るものですから、一味であり、当たり前と言えば当たり前なのですが。
しかし、その心境をあらわす時、それはその人の感性や人間性、知識、才能などによってまさに千差万別となると思います。
同じ景色を見ても、10人が描けば10通りの絵になるような。
その景色の感動を、他の人に伝わるように上手に描ける人もいるでしょうし、うまく描けない人もあるようなものと思いました。
妙好人と言われる方は、学問などはほとんどない方と言われますが、そういう意味で特別、感性があって後世の私たちに感銘を与えて下される方なのかな。
妙好人の「妙」とは信心を頂く方がまれ、という意味ではあると思いますが、その中でもさらにまれな方々なのだろうと思いました。
「かぜをひくと せきがでる
さいちが御法義のかぜをひいた
念仏のせきが でる でる」(浅原才一さん)