日々の雑想ブログ -生死観・信心など-

これまでの振り返りや、日々の所感をつづりたいと思います。

主語は誰?①

気が付けば、あっという間に2月も半ばを過ぎてしまいました。
昨年の大腸検査では、ポリープが見つかり切除してもらいましたが、幸い良性との診断でした。一安心でしたが、2月に入り、コロナに罹患し、職場にも何かと迷惑をかけてしまいました。

現在仕事に復帰はできましたが、火宅無常の世界。いつどうなるか本当に分からない境涯と改めて感じました。

 

今回のタイトルですが、「主語は誰?」とは、ある緩和ケアの雑誌記事からのものです。
緩和ケアの現場で働いている時、色々モヤモヤすることがありますが、そんな時、「それは誰が主語になっているのか」「誰のためなのか」と立ち返る必要があるという内容です。
医療の世界においては、もちろん主語は「患者さん」。その次が「ご家族」でなければなりません。医師、看護師ではありません。
「患者さんのためのケア」は当たり前の話なのですが、情けないことに見失いがちと思います。
なまじ医療の知識があったり、業務が繁忙であると、「○○した方がいいのに」「△△の方が楽なのに…」と自分主語(目線)の答えを出しがちなんですね。
しかし、私のためのケアであってはならない。
この「主語は誰?」というつぶやきは、それに対する戒めと受け止め、ことあるごとに思い返してします。

 

<参考文献>
渡邊紘章(2018)「主語は誰?」緩和ケアvol.28 6月増刊号,p38-40